異常テクニック

06.11/19
前回さらっと「黒子(F)がハンドルを回し、私はエイトハンドで演奏」と述べているが、これについての説明を忘れていた。
エイトハンドとはギターのテクニックの1つで手を8本に…じゃない、指を8本使って演奏する方法である。
両手の親指以外の計8本を使ってタッピング(弦を叩いて演奏)する。

それをどうやってハンドルでやったかと言うと…その前にまずハンドルの仕組みを簡単に説明しよう。
このハンドルは回す事で音量・音色・揺らぎを操作する。
速く回すと音量も大きく、刺のある音色で音が鳴る。
逆に遅く回すと音量は小さく、多少まるい音色となる。
回す速度によって多少デチューンがかかる。揺らがせない場合は一定の速度で回す。

Fはこの事を説明もしていないのに理解していた。
少し演奏しただけで解ったのだろう。さすがである。

今まで特筆しなかったが、実はハンドルもこれまでに何度も改良・実験を繰り返している。
この時は確かHandle ver.4だったと思う。
これまでは右手でハンドルを回して音量・音色・揺らぎを操作し、左手でツマミを回して音程を操作していた。
メロディを弾くのはツマミでの演奏だったのだ。

これはあまり直感的ではないし、なんか機械を操作しているみたいで嫌だ。
と言う事で、音程を操作する部分をネックの横に付けたのだ!

写真はver.10より

ハンドルを回しながらネックの横に触れると音が出る。
それはギターの弦のようにボディに近付くにつれて音程が高くなる。
鍵盤になっているわけではない。ボタンが付いているわけでもない。
ただ、ネックの横を押えると音が出るのだ。
それはネック横にフレットレスで弦が1本張られているのに近い。

つまり演奏時はこのようになる。

最初、これを開発した時はエジソンかよ!と思った。
しかし残念ながらこれも調べてみると既にこの世に存在していた。
リボンコントローラーというのが正式名称らしい。

ただ、ネックの横に装着した物は見付けられなかった。
世界初かも知れない。

これでFにハンドルを回してもらい、エイトハンドで演奏した謎が解けただろう。
誰も謎に思っていなかったかも知れないが。

ちなみに上の動画、ハンドル以外に様子のおかしい部分があるかも知れないが、それは次回明らかになる。
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