異常ブランド

06.11/19 & 12/8
11/19は初めて異常奏者がソロでやった日。
黒魔術的な衣装でミシンとIZYO-SYAとゲームボーイ(初代)を弾いた。
GBはポケカメを使用した。実はミシンとGBは凄く相性が良いのだ。
同じ音質というか、チープなエレクトロにはもってこいな感じ。
IZYO-SYAは途中、黒子(F)が出てきてハンドルを回してもらい、私はエイトハンドで演奏をした。
音源のコーナーより、その時の曲が聴ける。

そして12/8は私の誕生日であり、ダレルとジョン・レノンの命日である。
そこで負塊でパンテラ風にスタンド・バイ・ミーをカバーする事にした(ジョン・レノンもカバーだけど。原曲はベン・E・キング)。
私はおもちゃのキーボードをギターアンプで歪ませて演奏した。

話が脱線するが、このStand by meってずっと意味がよく解らなかった。
直訳だと「私によって立て」?全く意味が解らない。
そこで調べてみるとStand byで「支持する」という意味になるようだ。
つまりStand by meで「私を支持して下さい」って意味になると思う。
これは「私側に立って」と解釈出来る。
そこからこの曲の内容を照らし合わせると、どんな時でも「私の傍にいて(私を支えていて)」というラヴソングになる事が解った。

これを負塊風に解釈すると、まず文章は命令形になる。
つまり「私側に付け!」という、ラヴソングは突如としてマフィアからの脅迫へと変わるのだ

そんなこんなでスタンド・バイ・ミーは負塊の中ですっかり消化された。
ある種、冒涜だったと思う。追悼の念は込めたが。

話は戻りライヴ後、機材を片付けていると客人が機材を見てみたいというので鑑賞会が始まった。
人が集まって来た。そこには服飾関係の人が数人いた。
私は趣味で裁縫を少しやっている。自分で型紙を作って服を作ったりもするのでマイミシンを持っている。
(それなのに何で親のミシンを改造したかって?そりゃ自分のミシンを改造するのが嫌だったからだよ!)
なのでミシンについて普通の人より詳しい。お陰で服飾の人達の会話についていく事が出来た。

そんな会話の中、当然といえば当然だがミシンのメーカーが問われた。
服「そのミシンはどこのメーカーですか?」
私「ブラザーです。」
服「ブラザー!!ミシン界のフェンダーですね!!

その意見に私を含め服飾関係者全員一致で頷いた。素晴らしい見解だった。
ミシンメーカーは店頭ではシンガーやブラザーが最も多いだろうか。ちょっと格高なイメージでジューキというメーカーがある。
一般的には認知度の高いジャノメは案外そんなに見ない。お気に入りのマイミシンはジャガーというメーカーだ。
このように沢山のメーカーがある中で全員がブラザー=フェンダーに凄く共感したのには感動した。

しかし驚くのには早かった。その人だかりの中にMが居たのだが、みんながブラザー=フェンダーに相槌をうっている時に、こう聞いてきたのだ。

M「そのミシン、どこのメーカー?」

って、オイ!今までの話聞いてなかったのかよ!!だからブラザーだってば!!と答えると、

M「知らねーっ!!wwwマイナーメーカーだwww」

いやいやいやいや(-_-;)。今までの話を白紙にする気ですか。ブラザーと言えばミシンって位、有名なメーカーだから(汗)

M「知らね。ってか俺ジャノメしか知らないし。」

とM氏に3連コンボを喰らい、辺りは見事に凍りつきました。いやはや流石と言うべきか。恐るべしM。
こうしてこの時のやり取りは私の中に深く刻まれる事になりました。
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