異常梱包

06.7/31〜8/5
実は前々から困っていた事があった。
それはサムピアノが非常にデリケートでちょっと引っ掛かったりするとすぐチューニングが狂ってしまうのだ。
しかもサムピアノのチューニングは非常に面倒なのだ。
持ち運びはソフトケースだったのでチューニングが狂わないようにペットボトルを加工して被せて持ち運びしていた。

しかしある日Fがそれをゴミと間違えて捨ててしまったのだ!
それが無くなってしまったせいでソフトケースに直接入れて運んでいたら、とうとうサムピアノが壊れてしまった。

「ペットボトルで作ったカバーなんて、すぐ作れるんじゃ…」って声が聞こえたような気もするが聞こえない事にした。

同じ物は2度作らない。ってポリシーがあるような、ないような…。同じ物を作っても根本的な問題が解決しないし。
8/24には都内でのライヴも決まっているので長距離移動も視野に入れて思い切ってここは専用ハードケースを作ろうではないか!

ぶっちゃけ普通のハードケースを買いに行ったら高くて買えなかっただけなんだけど…


ハードケース作成講座
まずは板を買いましょう。自分は千円位で買いました。木によっては、もっと安く買えますが、ある程度強度のある物を選びましょう。


問題は作るケースのサイズです。普通の楽器ならともかく相手は異常者です。今後巨大化する可能性があります。
それらも考慮し大きめに作る事にしました。多用途に使える様にストラトやレスポール、小型キーボードも入るようにしました。
もしかしたら普通のハードケースのサイズになってしまったかも知れません。

異常者はZO-3がベースとなっている為、普通のギターと比べると凄く小さく感じるのですが(ピッタシに作ったとしても)思った程ケースは小さくなりません。
最初、異常者の形のケースを作ろうと考えました。

一体何が入っているんだ!?っていうケースは非常に作りたかったのですが、なんせ形状が変化する楽器なので諦めました。
普通に箱を作ろうと思います。

ちゃっちゃと木を切ってニスを塗ります。予算が無いなら何も塗らなくてもいいです(塗料は結構高い)。
塗る時は必ず先に塗料をかき混ぜましょう!色付きの塗料は分離してる事があります。
失敗例は私です。栗色を買ったのに塗ってみたら黄色いのでオカシイと思ったんですよ。混ぜるの忘れてました。
でも面倒なので塗り直しはしません。黄色が異常のシグナルです(!?)


切ったら接着剤と釘で組み立てます。組み立てたら蝶番と留め金を付けます。
留め金ですが、もし3つ付けるならば1つは真中ではなく少しどちらか(利き手寄りがいいかも)に寄せた方が良いでしょう。
これは真中には取っ手が付く為です。普通の倒れるタイプの取っ手があれば問題は無いですが取っ手は意外に入手しづらいので取っ手を避けて、もしくは取っ手を付けてから3つ目(例えば鍵付き)の留め金を付けましょう。
でないと私の様にフタの開かないハードケースが出来上がる事になります。

最後に問題の取っ手ですが、まず意外に高いです。2千円以上します。そこでお勧めする方法が壊れたギターアンプなどの取っ手を再利用する事です。
自宅に無ければリサイクルショップなどでジャンク扱いのアンプを探しましょう。運が良ければ500円位で購入出来ます。
ポイントとしては、

壊れていて見るからに汚くボロボロの状態だが取っ手だけはキレイでしっかりとした造りの無名メーカーのアンプ

という、ややこしい状態のアンプを探す事です。そんなモンあるかい!と自分自身思いましたが、
ありました。



写真では解り難いですが本体はかなりボロボロで見るからに価値の低さを漂わせています。
もちろん壊れていてジャンク置き場に500円で売っていました。更に取っ手だけはキレイだったので購入。

取っ手を取り付け外装は完成です。

蝶番を守る為にゴム足は必要。


長くなってしまったので内装は次回に持ち越しです。
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