異常合体2

06.12/24
前回の続きでホースの話です。

これを研究して最終的に気に入ったホースに辿り着くまで本当に大変だった。
東急ハンズにあると聞いて新宿まで行くも駅から出られず(2時間かけて本当に出られなかった時は泣きそうになりました)。
仕方なく渋谷に移動して探すも気に入った物には出会えず。
千葉ニュータウンにあるジョイフルホンダ(めちゃくちゃデカイ)に行くも出会えず。

この頃、頭の中はホースで一杯だった。
掃除機があればホースを調べ、エアコンがあればホースを調べ、ホースの付いた車を見つければ付いて行き、とにかく大小かかわらず色々調べた。
そして辿り着いた答え。蛇腹でないと鳴らない。
おそらくホースの中を通る空気が蛇腹の壁にぶつかって疎密波が生まれると思われる。
音程は蛇腹の大きさ、間隔に左右され、中を通る空気のスピードにより倍音になっていく。
長さにはさほど影響されない。

もう少し分かり易く説明すると、ホースの中を空気が流れる時に音が出る。
だから回さなくてもドライヤーなどで空気を送れば音が出る。
その空気は淀みなく流れていないと音が出ない。片方を少しでも塞ぐと音が出なくなってしまう。
音程はホースの長さで決まると思っていたが違った。
確かにホースの長さでも変わるのだが、笛のように極端ではない。
振り回す長さには限界があるので、音程を下げたい時は太くした方が有利だろう。
他にも色々分かったが、大切な事は1つ。

蛇腹でないと鳴らないのだ。

これがどういう事かと言うと、実は現在主流のホースは蛇腹もどきなのだ!
掃除機のホースをよく見てほしい。蛇腹に見えて実は螺旋状になっている。
これでは螺旋状に空気が流れてしまい、音が鳴らないのだ。

そんなこんなでようやくホースを搭載する事が出来た。

ライヴ時にはこれをマスクに繋ぎ、歌う。スイッチング奏法も可能でなかなか使い道がある。
ホースは取り外し可能で振り回したり、お得意のハウリング奏法も出来る。

※ハウリング奏法って呼んでるけど、正式名称は知らない(追記参照)。
ようするにハウリングの音程や音量を変えて演奏する方法。
初めて負塊でライヴをやった時、U村と私がハウリングでハモって凄い綺麗なコーラスを奏でた。
それは偶然だったんだけど、その時Fに「あれはハウリングの美学だ」って賞賛されたのが凄く嬉しくてハウリング奏法を考えだした。

ちなみにここまで説明しといてなんだけど、音の出るホース楽器屋で売ってます。
無機質なやつが欲しかったので苦労しましたが、楽器屋で買えば手っ取り早いです。。
Fのはダイソーで買ったらしいけど、もう取り扱ってなかった。

*12.8.11 追記*
ハウリング奏法、この時はなぜか失念してたんだけどフィードバック奏法だよね。
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