リハーサルとは何か?

06.8/27
あっという間に3日が経ちライヴ当日となった。
私はギターを持って来た。わけあってギターを使うしかなかったのだ。何人かに質問されたが「今日は異常者は使わない」と答えた。

ずっと異常者ばかり弾いていたのでギターを持った時に自分でも違和感があった。
体が異常者を求めている!?否!そんなハズはない!
必死に否定しながらギターを弾く姿もまた異常だった事だろう。

リハーサル。Uはおもむろに壊れたはずのギターを取り出した
しかもまた完全に直っている!

私が2日で直したのだ。止まらないハウリングもガムテープインプットも直し(てしまっ)た。
しかし3日前に壊したハズのギターが復活してきた事に誰も驚かなかった。ゾンビギターに見慣れてしまったのか。
経験者でないと大変さは解らないだろう。

そして本番。私は異常者を持って登場した。
今日は使わないハズじゃあ…と思うのも束の間、ステージではもっと凄い事が起こっていた。

まずはこれを見てほしい。
写真は左が私、真ん中がN、右がUでドラムがYだ。ライヴの写真を載せるのは初めてか。


別に何も変わった所は…ん!?



!!?



会場はパニックだった。リハでは普通にギターを弾いていたUが本番突然

あたりまえの様にミシンを持って入場して来たからだ。

しかも平然とアンプにミシンを繋いだ。って、

繋がるの!?

アレ、ミシン!?いや、アンプに繋いでるし、あたりまえの様にセッティングしてるし何かの楽器?でも、どう見てもミシンだし、いや、でも、まさか…???

見た人はこんな感じだっただろう。会場からはヒソヒソと「ミシン…?ミシン…?」という言葉が聞こえる。
静まり返る会場。みんな緊張してUを見ている。そしてUがミシンのスイッチを・・・入れた!!

ガシャン、ガシャン、ガシャン・・・

ギターアンプからミシンの音が流れ出した!!もう会場は笑うしかなかった。
自分の目を疑いようにも現実に目の前でソレが起こっているからだ。

実はWALLでのライヴの帰り、ギターを壊してしまった事で27日のライヴはミシンを使う事が内定していたのだ。
正確には私のテンションが高かったら作るかも。という事だったのだが、たった2日で用意出来たのはとてもテンションが高かったからである。

ギターを直したのは念の為だったがUはミシンとギター両方使う事になった(当初はミシンだけの予定だった)。

それにしてもミシンを楽器として使う発想は微塵も無かった。Uが服飾を学んでいなければミシンは無かっただろう。
たぶんミシンをギターアンプに繋いだのは世界初ではないかと思う。
急いで作ったので改良しなければならない点が沢山あるし、前日に密かにUとNとで練習に入ったのだがミシンを使いこなす事は出来なかった。
でも課題がある方が続く。というのが最近解ってきた。しばらくはミシン中心に活動する事だろう。

練習で入った時、初めてミシンをアンプに繋いで音を出したのだが、Uが「もしかして今、歴史の瞬間に立ち会っている!?」って言ったのが面白かった。
スイッチを入れる時すごくドキドキした。

そんなこんなでライヴは大盛況だったのだが、ライヴ終了後怒られました。
小学校だったらリハは一体何の為にあるのか作文用紙に書かされた事でしょう。
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