首都進出

06.8/24
とうとう異常者が都内に進出する事になった。負塊の初台Wallでのライヴである。
はたして東京にも異常者は通用するのか?FやNの見解では特別視されないんじゃないか。という事だった。例えば、

「あぁ異常者ね。先月も来たよ。」とか「また異常者?最近流行ってるんだよね。」とか「ハンドルか〜。懐かしいなぁ。高校の頃ハマったよ。」
など、もう異常者を見飽きているとの事。むしろ「まだそのタイプの異常者使ってるの?後れてるなぁ。」って言われるかも知れないそうだ。

確かに東京では何をしても驚かれない気がする。極端な話、日本中から異常者が集まっているようなもんだし。

車で初台に向かう。初台WallはUが行っていた服飾の専門学校の近くらしい。
この服飾を学んだ事が後々壮大なファンタジーへと繋がる事になるとは、この時誰も思いもしなかった。

まだ子供たちが夏休みのせいか凄い渋滞に巻き込まれてしまった。
車内ではUの楽器についての会議が行われていた。

バランス的に異常者に対してギターでは弱いのではないか?出来れば全員に視線を割り振りたい。
むしろメンバー全員が次から次に何かを始め、客はドコを見ればいいのか解らなくなる状態が理想だ。
客がムチウチになったりすれば最高であろう。

そんな中、横を通って行ったトラックの荷台に直径1mほどの巨大なボビンが積まれているのに気が付く。
↓こういうの

渋滞で暇だった私は「ホラホラあの車、巨大なボビン積んでるよ!」とメンバーに話し掛けた。
言いながら、なんてくだらない事を言ってるんだろうと思った。
流されて終わりと思っていたら服飾を学んだUがそれに食い付いたのだ!

「ミシン…?」

一瞬空気が凍りついた。次の楽器はミシン!?
んなワケなかったが話的に面白いのでミシンの話をする事になった。こうして渋滞の苛立ちはミシンで解消される事になった。

そんなこんなで無事初台に付きセッティング表を書く事になった。
東京では異常者はもう見飽きてるそうなのでセッティング表には堂々と使用機材「異常者」と書いた。

しかしリハが終わりスタッフに、

「そのハンドル何ですか!?」って、もしかして

異常者初めてですか!?

東京にも異常者は通じた!ってか異常者はまだ東京に出回っていなかった。

初都内だからといってライヴでは特に凄い事は起きず、書く事はこの位かな。
ハンドルはやっぱり付けて良かった!サムピアノだけだったら東京には通じなかったかも知れない。
あと照明の表には前回ANGAでも書いた様に赤・赤・赤・赤・赤・赤って書いた。負塊の照明は全部赤。いいね!
他には出演者の兀突骨ってバンドが凄く良かった。
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