面会謝絶

06.4/19
それから冬を過ぎ、季節は春を迎えた。スギ花粉の嵐も過ぎ、引き篭もりから開放された頃。
あの日の写メールが記憶から破棄されようとしていたそんな日。それはやって来た。
やって来た?うーん…その辺あんまし覚えてないんだよね。
事前に写メールを送って来たFと何か改造しようみたいな話があったような気はするけど…

記憶にあるのはノコギリを持ってサウンドスタジオに向かっている俺。
あまりスタジオに楽器持たないでノコギリだけ持って行かないよね。ネタ的にはその位だった。
他にも友達が来てるのは知ってたから、あたり前のようにノコギリ持ってスタジオに入って、今にも 音合わせするぞ!みたいな感じでいけばいいのかな。と思ってた。
でも内心は全然乗り気じゃなかった。むしろ行きたくなかったけど、話ふったのが俺だった(んだっけな?)、 その辺もあまり覚えてないけど、とにかくノコギリ見せたらすぐ帰ろうと思ってた。
着いて、それでも心の中でみんながどんな反応するかワクワクしながら予定通り、あたり前のようにスタジオに入って行くと、

誰もいねぇ!

人を呼んどいてこれかい!
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