Y−LINK 公式ぺぇじ by 常奏者

リンクはご自由に
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もくじ
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1.Y-LINKってなに?
2.Y-LINKがあればこんな事ができる!
3.Y-LINKのつくりかた
4.Y-LINKをつくったら
5.Y-LINKを搭載している方々


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Y-LINKってなに?
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Y-LINKとは、自作楽器界の雄「米本実」先生が提唱している自作電子楽器同士をつなぐ共通規格です。
規格と言えど難しい事は一切無く、誰でも簡単に今日から始められます。

歴史
Y-LINKの元になった抵抗の入出力の方法は、米本先生の工業高校時代の友人である小森一男さんが考案してくださったそうです。
その方法を使うと機器を選ばずにつなぐ事ができるので、自作電子楽器界の共通方式として普及させようと米本先生が提唱しました。
「自作楽器同士をつなぐ」 その発想は今までに無いものでした。
その発想に感銘を受けた異常奏者は、普及に貢献すべく「Y-LINK」としてロゴおよびアバウトで詳細な規格を提案しました。
そしてそれが採用され2009年10月、ここにY-LINK公式サイトを開設するに至りました。

具体的には「抵抗」で音を変える事ができる楽器同士をつなぐ事ができます(発振器など)。
また、電子楽器を作るまでのスキルが無くても、抵抗さえ作る事ができればMIDIキーボードのように
あなたの作ったインターフェースで憧れの楽器を鳴らす事が可能です。
ファンと自作音楽家を結ぶ、新しい交流の形が実現するかも知れません。

抵抗はとても簡単に作れます。電気の知識が無くてもアイデア次第で面白い物が作れます。
また、感電の危険も無いので安心して作る事ができるのも魅力です。
簡単な抵抗の作り方も載せましたので併せてご覧下さい。


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Y-LINKがあればこんな事ができる!
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@自作楽器演奏家同士で楽器交換ができる!

街で偶然、自作楽器演奏家が出会う、そんな日常茶飯事。Y-LINKが無ければそのまますれ違うだけですが、
Y-LINKを搭載していればそのままバトル!どちらの自作楽器が優れているか決着をつける事ができます。
そして戦いの後は互いの健闘を称えあって友情が芽生える事うけあいです!

A制作者も予期しない音を発見できる!

憧れの自作楽器演奏家に話しかけたいけれど、何を話せばいいのかわからない。
そんなシャイなアナタは胸に銅線を当てて、その先をY-LINKに!「私のY-LINK受け取ってください」と
手渡せばアナタのトキメキが抵抗値になって想像していなかった音の発見にツナガルかも!

B役割分担ができる!

電子回路は得意だけど演奏は苦手。パフォーマンスは得意だけど電気の事はチンプンカンプン。
そんな2人を結びつけるY-LINK。
また、ビッシリと並んだツマミやボタンに美学を感じる数学的な彼と、
直感的で感性に訴えるものが好みの彼女を結びつけるY-LINK。
それぞれの得意分野がドッキングする事によって可能性が広がります。
演奏者は演奏に、制作者は制作に集中できるのもいいですね。

C楽器が無駄にならない!

今まで自作楽器演奏家=制作者で、楽器は沢山作ったけれど弾き手は1人しかいない。
という事が社会問題になっていました。それもY-LINKで解決!
作るのが簡単な出力側は人口も多くなるのでバランスが取れます。後はメン募するだけ!
あなたが作った楽器だけでバンドを組む事も夢じゃない!


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Y-LINKのつくりかた
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先に書いたようにY-LINKは抵抗の入出力の共通規格です。
必要なのはステレオミニフォンプラグ。ヘッドフォンなどでお馴染みですね。

@ギターなどで使う通常のフォンプラグ(φ6.3mm)
AY-LINKで使うステレオミニフォンプラグ(φ3.5mm)
Bモノラルミニフォンプラグ(φ3.5mm)

使うのは真ん中のステレオミニフォンプラグです。
これのチップとリングに抵抗をつなぎ、スリーブには何もつなぎません。
「スリーブには何もつながない」 というのが最大の特徴です(入力側のみ接地推奨)。


この方法は、金属筐体で抵抗を入出力した際にスリーブが筐体に接触してノイズがのってしまう事を防ぐ為に考案されました。
抵抗の入出力にGNDを使用せず、純粋に抵抗値だけをやりとりする事で手軽に楽器同士をつなぐ事ができるのです。


Y-LINKでは抵抗値を送る事を「出力」、抵抗値を受け取る事を「入力」と呼びます。
出力の機能しか無い物を「出力専用」、入力の機能しか無い物を「入力専用」と呼びます。
音を出す機能があるのは入力側です。出力専用機だけでは音が出ません。
それでは実際に作ってみましょう。


最も簡単な出力専用機

可変抵抗器を使ってY-LINK出力専用機を作ってみます。

左が可変抵抗器、ボリュームと呼ばれている物で、ツマミを回して音量を変えるものによく使われます。
色々な物がありますが、何を使っても相手の機器を壊すことは無いので好きな物を選びましょう。
目安としては抵抗値は100K〜500KΩ位で、カーブは気にしなくていいと思います。
今回は100KΩのBカーブを使用しました。
見た目は色々な形があるので、好きな物を選びましょう。写真の物は1個100円位です。


プラグのカバーを外すと写真のようになっているので、矢印の部分に可変抵抗を繋ぎます。


抵抗側は足が3つありますが、矢印の2箇所を繋ぎます。


このように2箇所をそれぞれケーブルで繋ぎます。どっちをどっちに繋いでも大丈夫です。


カバーとツマミを付ければこうなります。これで完成です。あとはこれをY-LINK入力機に繋げば音が出ます。
簡単すぎて面白くない!と思ったアナタ!ここから先はあなたのアイデア次第です。
音色は入力機が決めますが、演奏する「見た目」は出力機にかかっています。


例えばファミコンのアルカノイドコントローラーに組み込めばこうなります。
下のツマミが可変抵抗、上のボタンはスイッチになっていて、ボタンを押した時だけ抵抗に繋がるようにしています。
こうする事でボタンを押している間だけ音が出るようになります。

実際にこれを演奏してみると、このようになります。

[動画準備中]


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Y-LINKをつくったら
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そのままでは見ただけでY-LINKとはわかりません。Y-LINKを搭載したら、それがY-LINKだとわかるようにしましょう。
Y-LINK入出力端子の近くに下記の事に注意して表記してみてください(ロゴも用意しました)。

そのY-LINKが出力専用だった場合、つまり音源などは無く、抵抗の出力だけだった場合は右矢印を書きます。
例:Y-LINK →

逆に抵抗を入力する音源側だけの場合は左矢印を書きます。
例:Y-LINK ←

入力機能も出力機能も兼ね備えている楽器には両矢印を書きます。
また、入力専用機と出力専用機の両方でセットの楽器も両矢印で構いません(個別に表記する事も可)。
例:Y-LINK ⇔

また、入出力する抵抗の最大値を目安として書きます。
この値が近いほど相性が良くなり、遠いと動作しない事もあります。
値は大きく5段階に分けています。10K・50K・100K・500K・1Mの中から近いものを選びましょう。
入力側の抵抗最大値は性能限界値ではなく、制作者の理想とする最大値とします。

25KΩ以下だったら…10Kと書く
25KΩ〜75KΩ位までだったら…50Kと書く
75KΩ〜250KΩ位までだったら…100Kと書く
250KΩ〜750KΩ位までだったら…500Kと書く
それ以上は1Mと書く

だいたいでいいです。誰とでもつながれるのが目的なのでシビアになっては意味がありません。

最終的にはこのような表記になります。
例:出力専用で最大抵抗値が80KΩの場合
Y-LINK 100K→

異常奏者の自作楽器「ミシン」の場合

ミシンは入力専用のミシン本体と、出力専用の自作鍵盤がセットになっている楽器なので両矢印で表記しています。
ちなみに自作鍵盤の出力は最大60KΩ前後、ミシンの入力は1MΩ以上可能ですが、使い易い音域が100KΩ前後と判断した為、表記は100Kとしています。
こんな風にアバウトでいいんです。アバウトがいいんです。入力側はY-LINKを搭載する場合、設計の段階から広い入力が可能なようにして下さい。
ミシンでは入力抵抗が小さかった場合、使い易い音域にシフトする事ができるようになっています。


公式ロゴを用意しました。二次配布可能です。ご自由にお使い下さい。
@画像形式ダウンロード
APDF形式ダウンロード

サンプル



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Y-LINKを搭載している方々
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順不同・()内は搭載している主な楽器名

米本実さん (ヨネミン、0号機、1号機、2号機など)
尾上祐一さん (リボンコントローラー)
Kaseoさん (ピカルミン、ピカトロン、ピカチュウゴーグル、蛍光灯型キーボードなど)
弁慶さん (ヨネミン・G、タカナンショウ・G、Yonekey10)
異常奏者 (ISYO-SYA、MISYNなど)
KUBOKENさん (スーファミ・コントローラー型 0号機)


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Q&A
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