ジャンル


私が参加するバンド「負塊」で、返答に困るのが音楽のジャンルについての質問。
しかも結構頻繁にされる。負塊は最初「ハードコア」と言っていたが、どうやら負塊がハードコアだった事は1度も無いらしい。
ハードコアをよく知らんのでわからんが。
その後、エレクトロやノイズ、アバンギャルドなど質問される度に迷走する事になる。

先日友人のmifueho(リンクされてます)に「負塊は何処に向かっているんですか?」と聞かれ、
「それは疑問であり答えである」とUが答えていたのが物凄くカッコ良かった。
ジャンルを答えるだけなのに哲学にまで発展するバンド、負塊。

異常奏者はというと、ずっと「ポップス」だよ。と答えていたのだが、ある日Nに
「ポップだが、1人ではポップスではない」と言われた。

・・・確かに。

つまり、どんなにポップでもミシンやIZYO-SYAを弾く奴は1人しかいないから複数形にはならない。と言う事だ。
ポップスってそういう意味じゃないような気がしないでもないが、とても納得した。

確かに今後全国的にミシンやIZYO-SYAが大流行して誰もが弾くようになったら、それはポップスと呼べるに違いない。
それまではただの「ポップ」なのだ。

それならばと、次世代のポップスと言う意味で「ポストポップス」と名付けてみた。
以前Uに「ポスト」って何?って聞いたら「次の」って教えてくれたんだけど、調べたら「後の」って意味だよね。
NextじゃなくてAfterがシノニム。だからポストポップスは「ポップスの後」って意味になっちゃう。
つまり「ポストロック」は「次に来るロック」じゃなくて「ロックの後に来る音楽」って意味なんだね。
だからロックではない。さらには「ポストポップス」は単語としてあり得ない。

なので以前からジャンルと意識しないで使っていた「パニック」という言葉を使う事にした。
「今日はパニック系で〜」って使い方をしていたんだけど、これをもうジャンルにしてしまおう。
ってか、ミシン奏者で狙ってる音楽っていうのが、音のパニック。

音階や音律、コード進行やリズムすら無い音の混乱、それなのにポップに聞こえてしまうものを目指してやっている。
これはパニックの中でもパニックポップにあたるジャンルとしよう。
まだまだ完成には至っていないが、そのうちちゃんとジャンルとして認められるようになりたい。そんな話。


ただ単に「ノイズ」って呼ばれるのが嫌なだけなんだけど。


戻る

Home

© 2006 異常奏者