忍者ととうふ

14.12/29
今日は今までにない程にカオスな設定の夢を見た。
言葉にするのも難しい。あえて短くまとめるならば、
スーパーの豆腐コーナーの覇権を争い、忍者と戦う夢
なのだと思う。

夢の中、私は15年前にタイムスリップしていた。
強い目的があって15年前にタイムスリップした気がするのだが、その目的が思い出せない。
とにかく、その強い目的を果たす為に千葉駅から自宅に向かう事になった。
なぜか15年前という設定なはずなのに、電車ではなく汽車だった。
汽車に乗り込むと、なぜか対面式のボックス席は無く、現在主流の壁側に長椅子が続く内装になっていた。
電車なのか汽車なのか定まっていないようだ。

自宅に向かう車内で、私は15年前の自分がその日どこにいたかを考えていた。
タイムスリップした自分と過去の自分が出会ってしまうと駄目なアレだ。
私は内心、15年前の自宅に行く事がとても楽しみだった。
だいたい夢って、自分が想像した事が次の瞬間起きたりするんだけど、私の夢はそう甘くない。
途中の鎌取駅に着いた時に、ボスから下車するように指令が下るのだ。

まさかの急展開。今まで存在していなかった謎のボスからの命令で途中下車する事になった私。
強い目的はどこに行ったのか。しかも鎌取駅を降りるとそこは江戸時代。
15年前だったはずじゃ…と思う事も無く、立派な建築に見とれていると、
いつの間にか近くにいた仲間(と思われるやつ)が「来たぞ!」と叫ぶ。
振り返ると、忍者たちがこちらに向かって走って来ている。
私は危険を感じ、走って仲間についていく。
気がつくと、私達の集団(たぶん数百人)と、忍者達の集団(同じく数百人)の戦いが始まっていた。

迷路のような城下町を走って逃げる私たち。
私はいつの間にか屋根までジャンプできるようになっていたので、江戸(風の町)を忍者達から逃げ回る。
町の中心には、めちゃめちゃ巨大なお城がある。江戸城なんて比じゃない。
たぶん20階建てとか、その位あったと思う。山のように立派な城だった。
しかし、その城はスーパーマーケットだった。外観は城なんだけど、中に入るとスーパー。
もしかしたらデパートだったのかも知れないけど、私が逃げ回ったコースには食料品しか売ってなかった。

城の屋根をジャンプしながら登っている途中、仲間が新米の私(たぶんそんな設定)に戦い方のコツを教えてくれる。
それによると、忍者達は人数がわからないように常に同時に動くように鍛えられているらしい。
また聞いた事も無い設定。私はこの設定をどこから捻出しているのか。
しかし、夢の中の私はとても感心していた。
振り返って忍者を見ると、たしかに5人位がほぼ同時にジャンプして、ほぼ同時に着地している。
たぶん手裏剣を投げるのとかも同時なんだと思う。
なんだか分からないけど、妙に説得力のある設定だった。
真っ昼間に戦ってるから見れば何人いるかわかるんだけど。

んで、いつの間にかムササビの様に滑空できるようになっていたので、城の屋根の上から飛んで逃げる事になった。
もはやこちらは忍者を超えている。
さっきから仲間って言ってるけど、そいつは1人ね。たぶん兄貴分的な人。それと私の2人で逃げ回ってる。
私達を追いかけて来てる忍者は5〜10人位。町中で他の仲間と忍者達が戦ってる。そんな状況。

その顔も思い出せない兄貴と、私の2人はそれはそれは遠くまで滑空して逃げた。
城も見えなくなって、畑に着地した。
しかし驚く事に忍者達は軽トラで追いかけて来ていた。しかし座席の関係か、2人になっていた。
そこで兄貴がドヤ顔で「かかったな」的な事を言う。
話によると、忍者は1人ではもの凄く弱いらしい。なにそれ。
で、2対2だから、つまり1対1で、私はもはや無抵抗な忍者を倒す事ができた。押せば倒れる程の弱さだった。

そんな弱い忍者に負けるはずもなく、軽トラで城に戻ると、戦いは私達の勝利で沸いていた。
そして忍者との戦いに勝利したボスはめでたく、スーパーに豆腐を卸す事ができましたとさ。
めでたし。めでたし。

と解釈するしかないエンディングだった。城に戻った私に、兄貴が誇らしげに豆腐を見せて来たのだ。
そこには沢山同じ豆腐が置かれていて、そこで夢は終わるのだ。
途中で目が覚めたって感じではなかった。むしろ最後まで見切ったって感じだった。
なのに全く意味がわからない。忍者達は何者だったのか、ボスとは何なのか、戦いの理由は。
それは豆腐のみぞ知る奇跡のエンディング。
あまりに衝撃的だったのか、「いえのおとうふ」と書かれたパッケージが鮮明に脳裏に焼きついている。
「いえ」がひらがなで大きく書かれてて、小さく「のおとうふ」って書いてあるパッケージ。

それにしてもよく最後まで夢って気付かなかったな。
昔は認識夢の練習とかしてたんだけど、今やもう、どんな夢でも気付かない気がする。

はぁ…年の瀬になんて夢を見てるんだ。
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