この世の終わり

10.3/22
マットレスを買ってからめっきり悪夢は見なくなり、ここに書くような変な夢の数も激減した。
最近見た変わった夢と言えば、宝くじに全く興味の無い私が宝くじに当たる夢を見た事くらいか。
それでも宝くじに興味が無いのは変わらず、でも周りにこの話をして買わせようとしていた。
んで、宝くじが当たる夢をみた次の日には携帯代が安くなるというとても現実的な夢を見たのだった。

こんなレベルだったのだが、今日はとんでもなく恐ろしい夢を見てしまった。
今までに無い悪夢。この世の終わりかと思った。河童や拷問なんて比べ物にもならない。


分裂して鳥になる事もできるデブのオカマに犯される夢を見た。


もういっそ殺してほしい。

何でこんな夢を見るのか。脳内や精神はどうなっているんだ?はぁ…
夢の内容を話そう。

夢の中、私は中学生で学校にいた。時刻は下校時間。
グランドにはバスケットゴールが立っていたのだが、その板の部分が二宮金次郎になっていた。
ありえない。銅像ではなく、パネル状になった金次郎がこちらを見て微笑んでいる。
そう言えば前の板は先日イタズラ書きをされたんだった。と思い出す私。
板を金次郎にすればイタズラ書きをされないだろうと思った教師を考えると笑いが込み上げてきた。
絶対そんな事ないだろう。逆に書いてくださいと言っているようなものだ。
そしてよく見ると既に前回の比じゃない量のいたずら書きがされていたのだ。

集まる教師陣。そして容疑をかけられたのが、この中学校で一番悪いと思われている巨漢の不良だった。
お前がやったんだろ!と詰め寄る教師。何もしゃべらない不良。
しかし、私はその不良がやってない事を知っていた。この辺はよく覚えていないが、私は教師の所に行き彼の容疑を晴らしてあげた。
教師が不満そうな顔で散っていき、不良がおっかない顔でこっちに向かってくる。私は怖かった。

帰ろうと言われ、私は断る事もできずに一緒に帰る事になった。
帰り道の会話の中、不良は実はそんなに悪いやつではなく、気さくないいやつという事が判明する。
典型的なパターンだが、問題はここからだ。心を開いた不良はとんでもない秘密を明かすのだ。

そう、そのデブはオカマだったのだ。


校内一の不良、そいつがオカマという事実を明かすこと。それは即ち「死」を意味する。告白されたのだ。
不良の怖い顔は、恋するオカマの顔になっていた。
私は逃げた。全力で逃げた。しかし、デブがもの凄い速さで追いかけてくる。恋人を追いかけるような満面の笑みで。
死より恐ろしい結末が脳裏をよぎる。私は空を飛べるようになっていたので、空を飛んで逃げた。ヤツとの距離が離れ始める。
これで逃げ切れると思った。しかし次の瞬間、私はとんでもない光景を目にするのだ。

デブが分裂し始めたのだ!


意味がわからない。私はパニックになりながらも必死で逃げた。
しかし、今度は増殖したデブが次々に鳥になっていくのだ!!
鳥といってもダチョウのような大きくて走るタイプの鳥で、しかも顔だけは人のまま(いわゆる人鳥)である。
恐怖そのものが速さを増して一斉に追いかけてくる。私は集中力を欠き、墜落した。

ここで話が脱線するが、私は小さい頃から空を飛ぶ夢を見るけれど自由に飛べた事は一度もない。
かつては空を飛ぶというか、体が浮いていく夢しか見なかった。
空を飛ぼうと思うと勝手に体が浮き始め、手足をバタバタさせてもどんどん上昇していき、酷い時は宇宙まで出てしまう。
そこで「もしここから落ちたら…」という恐怖が脳裏をよぎると紐が切れたように一気に落下するのだ。
つまり空を飛ぶ夢=悪夢だった。地面にぶつかる前に気合いで目を覚ますのだが。
それが練習というのも変だけど、集中すると自分の意思でコントロールできる事を知って、空を飛ぶ夢を見る度に訓練するようになった。
二十歳を過ぎて、やっとある程度飛べるようになった。まだまだフラつくし、気を抜くと上昇していってしまうのだが、集中すれば軌道修正できる。
なんで夢の中で上達するのか、しかも何十年もかけて。不思議である。

話は戻り、集中力を欠いた私は空が飛べなくなり、墜落してしまう。地面にぶつかる瞬間まで覚えているのだが、その後の事はわからない。
どうやら気を失ってしまったようだ。そして(夢の中で)意識を取り戻すと、空が見えた。そして心配そうにのぞきこむオカマの顔が。
膝枕されていたのだ。私は逃げようと必死にもがいたが、体が全く動かない。金縛りにあっているのだ。
それを知ってか、知らないでかわからないが、今度はデブが私のワキをくすぐりはじめたのだ。

地獄である。この世の終わりである。空は快晴。場所はなぜか公園の芝生の上。おそらく日曜。膝枕でじゃれあうカップル。
シチュエーションは平和そのものなのにデブと金縛りにあった男同士というだけで地獄絵と化す。

いっそ殺してくれぇ!!
私の願いも空しく、くすぐりは続く。しかも連続ではなく、ちょい、ちょい、と断続的にやってくるのだ。
夢の中でくすぐられたのは初めてだが、現実と変わりない。金縛りな分、逃げる事もできない。楽しくない。
くすぐられた事がある人はわかると思うが、あれが永遠に続くと思ってほしい。拷問である。

あんなに深くからもの凄い力で目覚めたのは初めてでした。
自分の意思で夢の中から自分を引きずり出す感じ。私は本当にピンチにならないとできません。凄く体力使うし。


夢診断、受けてみようかな…


*10.3.28 追記*
一応言っておくけど、くすぐられてる最中に これ以上は絶対に駄目だって無理やり目を覚ましたからね。
犯されたってのは精神的な表現です。
あと、鳥になっても飛べないタイプの鳥なので走って追いかけてきました。全く意味がわかりません。
もうホント、見ていい夢と見てはいけない夢があると思います。
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