塗装テクニック

11.11/19
塗装については他のサイトで沢山紹介されていると思ったので詳しく触れなかったが、
異常工房だけを見てチャレンジしているような酔狂な方がいたので、もうちょっとだけ詳しく紹介しようと思う。

タミヤカラーを駆使する

駆使というか、節約する方法なんだけど。エアブラシなどを使わずに市販のスプレーで塗装したい!
でも市販のスプレーの色は物足りない!という方にお勧めのタミヤカラー。
しかし残念な事に容量が少なく、かつ割高という欠点もある。
そこで、できるだけ節約して塗れないか?という観点から、結果美しく塗る方法を見つけたので紹介する。
この方法を使えばギターのボディ塗装がタミヤカラー2本で可能になると思う。

発色を良くする方法、それは逆転の発想。
画用紙に色を塗るとします。発色を良くするのとは逆に、くすんだ色にするにはどうしたら良いでしょう?
絵の具は同じ物を使うとします。

答えというか、方法の1つは画用紙の色をセピア色にする。です。
絵の具が変えられないのなら画用紙を変えるという発想です。
普段私達は白い紙を基準に物事を考えています。黒い紙に綺麗に印刷する方法なんて考えません。そこが盲点でした。
木は茶色いんです。茶色いなら白く塗ればいいんです。

まずプライマーを噴いた後に、ホームセンターなどで売っている安い白のラッカーを塗装します。
真っ白になったら数日置いてラッカー臭がしなくなったら400番位の紙ヤスリで全体のザラつきを取ります。
そこでもし木が出てきてしまったら塗装が薄いので、もう一度白ラッカーを塗り数日置いてザラつきを取ります。

今まで言いませんでしたが、脂性の人は塗装面に触らないようにしましょう。
木でもプライマー後でも塗装する面に油が付くと塗料のノリが悪いです。
プライマーを噴かないで、雨の日に、油の付いた面に塗装しても、塗装直後は同じです。
それが1年、2年と経つと下手な塗装は剥がれたり割れたりしてくるんです。
油が付いちゃった時はアルコールで拭き取ると良いでしょう。

話は戻り、白く塗装できたら後は好きな色のタミヤカラーを塗装します。
厚塗りする必要がないので2本あればギターを塗装しきれるんじゃないかと思います。
塗装し終わったらまた数日置きます。この数日というのは結構重要で、短すぎると綺麗に塗れないし、長すぎると剥がれやすくなります。
3日〜1週間位が丁度良いと思います。

そして最後にホームセンターの安いクリアラッカーを塗装します。これはタミヤカラーを保護する為です。
クリアラッカーが無いとぶつけたりした時にタミヤカラーが削れて下の白地が出てしまい悲惨な事になります。
厚塗りすると傷に強くなりますが、塗り過ぎると年数を重ねた時に黄ばみ易くなります。

以上です。これはツブシ(木目が見えなくなる塗装)限定の方法ですが、発色が良くなるのでツブシの時にはオススメです。
シースルーの場合は最初の白塗装の工程を省きます。

塗り重ねの目安
プライマー 1〜2回
下地 2〜4回
本塗り 1〜3回
クリア 2〜5回
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