自作ソフトシンセ


2006年の元旦に、というか年が明けてすぐに無性にソフトウェア・シンセサイザーが作りたくなった。
たまにあるよね?無性にソフトシンセが作りたくなる時って。
Fに話したらそんな事は無いって言われたけど。

ついでにC言語も覚えてしまおう。と言う事で早速VC++をインストールしたんだ。

最初、頭の中に閃きがあって、そんなシンセシスは誰もやってないと思ってた。
でも俺が知らないだけで既にあった。グラニュラーシンセシスって名前まで付いて。
それで一気にやる気がダウン。1ヶ月で開発終了となった。

画面は開発中の物。今とは少し違う。

クリックで拡大(PC)

絵を描く要領で波形を描ける。マウスでドラッグして描いたりイラレのようにポイントで描いたり。
さらには紙に描いた波形を携帯やデジカメで撮って取り込む事も出来る。


写真から

波形に変換できる。

この写真のサウンドはこちら
440Hzで1秒


人間は写真を見て一瞬でどの部分が波形なのかを認識出来るけれど、コンピュータでは画像のどの部分が波形なのかを色々と条件判断させないといけない。
人間とコンピュータのギャップを再確認した所だった。

Wave、Envelope、Pitch、Panはマウスで描いたりプリセットから選んで(プリセットも自由に作られる)作成。
倍音や周期なども自由に設定可能。それぞれ何個でも作る事が可能。
さらにMorphingセクションでそれらを繋ぎ合わせる事が出来る。

Morphing画面(一部)

クリックで拡大

例えば三角波から矩形波にモーフィングさせると、

このように変化していく。

サウンド


これはもちろん周波数の違う波形で行う事も可能だ。

画像を描いたり、モーフィングさせたりという発想はCGの経験による所が大きい。

最後にこれらの演算だが、このように行う。

クリックで拡大

計算式だ。ツマミを操作するアナログ的感覚とは、かけ離れた物だ。
とても音楽的でない。直そうと思っていたのだが、Cloveの社長にバカウケし、このままにする事にした。
しかし、これが慣れると非常に使いやすい!音色の比較も計算式を選ぶだけで可能!
しかも慣れると直感的に操作でき、意外にも音楽的だった。シーケンサでいうレコンポーザみたいな感じか。

「この世の全ての音を作る事が出来る」というコンセプトの下に作ったのだが、実際複雑な音を作るとなると非常に時間がかかる(制作にも合成にも)。
ただ、このソフトは「音の合成」だけに焦点を当て、実際の使用は波形を書き出してサンプラーで再生させる物なので合成時間は無視出来る。
波形の書き出しにはループやキーの情報も含まれるのでサンプラーで読み出すだけで使用可能だ。
さらに一般の音楽ソフトでは対応していない音程や音律も合成出来るので使用範囲は広い。
現在24bit96KHzまで対応している。

** Sound **
デモサウンドは準備中ですが、奏者の部屋にあるゲームで使われている全ての音はこのシンセで作ったものです。
(ただし主人公の声だけは本人からサンプルした)
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