3日間の攻防A

06.8/25&26
次はミシンだ。今回使うのは家にあった普通のミシン。親の物だがこっそり改造してしまおう。


何の変哲も無いミシン。

まずは分解。小さい頃から何でも分解していたので分解には自信がある。
分解のコツは力任せにやらない事。一見複雑でも知恵の輪みたいな感覚で分解出来る。


なんとなくターミネーターを思い出した…

次にピックアップを付ける。ミシンの上下する針の部分にギターピックアップを付ければ磁界の変化から音程が取れると思ったが(実際取れたのだが)周波数が低過ぎて駄目だった。
まぁ、よく考えれば1秒間に数千回も縫えるワケがない。せいぜい数十回程度だろう。人間の可聴域ギリギリである。
なのでピエゾで音を取得する事にした。問題はドコに付けるか?ミシンはドコから音が出ていてドコに付けると良いのかノウハウが無い。
なので例のごとく耳を頼りに付ける位置を探した。

この時の作業は改装中の工房でやったのだが(異常者の為に物置を改装した)そこは近所から丸見えである。
床の上に置いたむき出しのミシンに耳を付け真剣に何かを探している男は恐怖そのものだった事だろう。
得体の知れぬ偶像を崇拝している様に見えたかも知れない。

それ以来、近所の人に挨拶をしても返されなくなった。黒魔術をやっている人間には近付くな、という事だろうか?

そんな問題はあったが、なんとかピエゾを付ける位置が決まった。ポイントが2箇所あったので2つ付ける事にした。
1つはミシンのカチャカチャという音。高音とリズム担当。もう1つはモーターの音。低音と音程担当だ。動作スピードを上げるとモーターの音程が上がる事に着目した。

これにUのギターから取り外したボリュームとセレクターを付けて操作する事にした。


実験中のミシン。
このミシンはフットペダルが無くボディに付いているボタンで操作するタイプなのだが、Uがミシンを使うならフットを踏みたいと言うのでフットペダルで操作出来るように改造した。
フットペダルには楽器らしくRolandのペダルを利用した。

そして再びケースを取り付け完成。


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