気付かれざる者



僕は主人公にならなくていい

僕は見えなくていい
誰も気付かなくていい

存在を信じなくていい
存在を否定されてもいい

僕は色であり
僕は温度であり
僕は感情であり
僕は心であり
僕は時間であり
僕は空間であり
僕はリアリティであり
僕は幻想であり

形もなく
触れることもできず
言葉にもできない

そんな主人公を包むなにかになりたい


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